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シャンチーとチェスの違い:本当に違う点
Fun Xiangqiチーム · 公開日 · 8 分で読めます
戦略ボードゲームの経験があるなら、それが役に立ちます
何年もチェスを指してきた人がシャンチーの盤を渡されたら、頭の中にはすでにぴったりの土台ができています。シャンチーとチェスは、「中央を支配する、駒を展開する、駒をただで取られない」といった戦術の基本を多く共有しています。ただし、細かい違いも十分にあるので、チェスの感覚をそのまま当てはめると、序盤を誤り、形勢判断も見誤ってしまいます。
この記事は、シャンチー(中国象棋)を始めるチェスプレイヤーのための手引きです。そのまま使えること、使えないこと、そして2つのゲームがひそかに分かれていくポイントを紹介します。
ひと目でわかる比較
| チェス | シャンチー | |
|---|---|---|
| 盤 | 8×8のマス | 9×10の線 |
| 駒を置く場所 | マスの中 | 線の交点 |
| 各陣営の駒数 | 16 | 16 |
| 先手 | 白 | 赤 |
| キング/帥・将 | 盤上を自由に動く | 3×3の九宮から出られない |
| プロモーション | 最終段で成る | なし |
| キャスリング | あり | なし |
| ステイルメイト | 引き分け | 負け |
| 同一局面の繰り返し | たいてい引き分け | 下記参照 |
マスではなく点:盤そのものが違う
チェスでは、駒は64のマスの中に置かれます。シャンチーの盤は9×10の線でできた格子で、駒は線が交わる90の点の上に立ちます。線と線の間のすき間ではありません。ぱっと見は似ていますが、追いかけるのはマスではなく交点です。
チェスにはない盤上の特徴が2つあります。5段目と6段目の間にある**河(楚河漢界)は、主に相/象(しょう/ぞう)と兵/卒(へい/そつ)にとって重要です。相/象は河を決して渡れず、兵/卒は河を渡ると動き方が変わります。また、各陣営には九宮(きゅうきゅう)**があります。奥の端の近くにある3×3の点の区画で、斜めの線が引かれています。ここが帥/将(すい/しょう)と仕/士(し)の世界のすべてであり、チェスとの構造上の最大の違いです。チェスにはキングを狭い範囲に閉じ込めるものは何もありませんが、シャンチーではその閉じ込めこそが要点です。
「九宮」や「飛将(帥と将の対面)」といった用語が初めてなら、初心者のためのシャンチーのルールでルール全体を、帥/将が九宮から出られない理由でそのルールを詳しく解説しています。
駒ごとに見る:知っていること、新しいこと
車=ルーク
車(しゃ)はルークとまったく同じように動きます。横でも縦でも何点でも進めますが、飛び越えることはできません。チェスでルークが強いのと同じ理由で、車はシャンチー最強の駒です。開いた線は宝物です。ルークを早く活用することをすでに知っているなら、その感覚はそのまま通用します。
馬≈ナイト、ただしさえぎられる
馬(ま)が行ける点は、ナイトと同じです。縦か横に1歩、それから外側へ斜めに1歩のL字形です。ここに落とし穴があります。馬は飛び越えません。最初に進む方向のすぐ隣の点に駒があれば、その方向には進めません(「馬の足をふさぐ」)。チェスのナイトは通り道に何があっても飛び越えますが、シャンチーの馬は、まずい位置にいる兵/卒1枚だけで足を止められてしまいます。その結果、自分の馬は相手の駒を狙えるのに、相手の駒は自分の通り道がふさがっていて反撃できない、という非対称が生まれます。
相/象≈ビショップ、ただし自陣につながれている
相/象はビショップのように斜めに動きますが、ちょうど2点だけで、河を渡ることはありません。自陣に限られた、射程の短い守りの駒です。攻め手ではなく、ホームの警備役と考えましょう。死角もあります。出発点と到着点の間の点(「相の目」)に駒があると、その点は目的地でないにもかかわらず、その手は指せません。ビショップは途中のことなど気にしませんが、相/象はいつも気にしなければなりません。
仕/士:チェスに同じ駒はないが、覚えやすい
仕/士は九宮の中でだけ、斜めに1点動きます。行ける点は全部で5つ、それだけです。こんな動きをするチェスの駒はありません。仕/士はボディーガードだと考えましょう。純粋な守りの駒で、いつも自陣の近くにいます。
炮:チェスにまったく相当する駒がない
チェスプレイヤーがいちばんつまずくのがこの駒です。チェスには、これに備えられるものが何もないからです。炮(ほう)は、駒を取らないときは車と同じように、まっすぐに何点でも動きます。しかし駒を取るときは、色を問わずちょうど1つの駒を飛び越えて、その先にある最初の相手の駒の上に着地しなければなりません。間の駒が0個でも、2個以上でも、取ることはできません。この砲台(ほうだい)が必要なため、炮は盤上が混み合うほど強く、駒が減るほど弱くなります。炮を「ルークのように取れるルーク」として扱うのは完全な間違いです。その癖を抜くために、何局か練習する価値があります。
兵/卒とポーン:特殊能力は少ないが、ボーナスがひとつ
シャンチーの兵/卒は、まっすぐ前に1点進み、後ろには決して下がりません。ただし河を渡ったあとは、横にも1歩動けます。チェスのポーンと比べると、2歩進みもアンパッサンもなく、そして決定的なことに、プロモーションも一切ありません。奥の端に着いた兵/卒は、ずっと横に動くだけです。ポーンを未来のクイーンと考えるのに慣れているなら、感覚を調整しましょう。シャンチーの兵/卒は一生歩兵のままです。ただし、河を渡った兵/卒は横に動ける分、より危険になります。
すべての駒の詳しい解説はシャンチーの駒をすべて解説を、馬をさらに深く知るにはシャンチーの馬とチェスのナイトをご覧ください。
クイーンがなく、決着のつき方も違う
クイーンがないと、ゲームの感触が変わる
チェスには、ほとんど何でもできる駒が1つあります。どの方向にも何マスでも動ける駒です。シャンチーにはそういう駒がありません。重量級にいちばん近いのは車ですが、ルークと同じくまっすぐにしか動けません。その不在が、ゲームの感触を変えています。攻めは、1つの強力な駒が押し切るのではなく、砲台が必要な炮、足が空いている必要がある馬といった、駒同士の連携で組み立てられます。チェスが「クイーンの行き先を支配する」感覚だとすれば、シャンチーは「どの駒にも本当の制約がある小さな軍隊を連携させる」感覚に近いでしょう。
ステイルメイトは引き分けではなく負け
チェスプレイヤーが不意を突かれるルールがあります。チェスでは、合法手がなく王手もかかっていない状態はステイルメイトで、引き分けです。シャンチーでは、同じ状況は動けない側の負けです。逃げ道はありません。チェスでは負けている側がステイルメイトを狙うことがありますが、シャンチーにはその手は存在しません。相手を動けなくすることは、詰みにするのと同じくらい価値があります。
同一局面の繰り返し:2つの方式、Fun Xiangqiではシンプル
伝統的なルールや大会のルールでは、繰り返しを慎重に扱います。長将(王手の連続)と長捉(同じ駒を取らずに狙い続けること)は禁止で、繰り返している側は手を変えなければならず、変えなければ負けとされます。それ以外の繰り返し局面は、たいてい引き分けです。
Fun Xiangqiではこれを簡単にしています。まったく同じ局面が3回目に現れたら引き分け、それだけです。長将や長捉も含みます。3回繰り返したら引き分けで、おしまいです。
そのまま使える習慣と、捨てるべき習慣
チェスの感覚の中には、ここでもそのまま通用するものがあります。車を早く活用する、同じ駒ばかり動かさない、帥/将を安全に保つ、中央を支配する、交換の前に駒得を数える、といったことです。
調整が必要なものもあります。「ナイトにあたる駒だから」と飛び越えられると思い込まない(馬の足を確認する)、炮と狙われている駒の間にぽつんと立つ駒を見逃さない(それが砲台かもしれません)、負けているときにステイルメイトを狙わない、兵/卒が2枚目の車に成ることを期待しない、といったことです。
これらが身につけば、移行はすぐです。チェスを上手にしてくれることのほとんどは、シャンチーも上手にしてくれます。序盤の考え方を学ぶなら、次は初心者のためのシャンチーの序盤と戦略がおすすめです。
よくある質問
シャンチーはチェスより簡単ですか、難しいですか? どちらでもありません。形が違うだけです。動きのルールは説明しやすい(プロモーションもキャスリングもアンパッサンもない)一方で、炮とさえぎられる馬が、チェスにはない戦術の味わいを加えています。
指すには漢字を読める必要がありますか? Fun Xiangqiでは必要ありません。どの駒も漢字の代わりにシンプルな記号で表示でき、対局中にも切り替えられるので、すぐに対局を始められます。
チェスプレイヤーが最初の数局でいちばんよくする間違いは? 炮をルークのように扱うことです。動き方は同じでも取り方がまったく違い、それを忘れるとすぐに駒を失います。
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